ちょっとした思い付きでLineスタンプを作ってみることにしました。
目次
仕事のプレゼンでよく使う棒人間を応用しようと思い、これをテーマにスタンプ作成をした経緯を書かせていただきます。
2016.10.11現在の記録です。
【道具】
今回はWindows環境で以下の道具を使いました。
1、Microsoft PowerPoint
=パワーポイント = パワポ(ここでは多くの場合「パワポ」と呼んでいます)
多分Excelでも大丈夫ですが、コピペの時に動作が違ってくる可能性があります。(これらを用意するのが難しい場合は標準でついてきているペイントでも構いません)
2、JTrimというフリーソフト
著作権者名:WoodyBells
URL:http://www.woodybells.com/
3、Windowsの標準の「ペイント」アプリ
スタートメニュー > 全てのプログラム > アクセサリ > ペイント
4、すまほ
手書きした図案をパソコンに移すために使います。
【作るもの】
文章として変になりますが、参照する人の為に共通事項で引っかかりやすい話を列挙しておきます。
・画像は透過pngです。
・各々余白10ピクセルづつ作る必要があるようです。
・画像サイズに関し「最大」と記述されていますが、なるべくならばピッタリのサイズの画像を用意することをお勧めします。 これはスタンプショップでLine側がサービスとしてスタンプ画像の拡大縮小処理を行うことがあるとのことなので、画像の劣化を最低限に抑えるため有効だと考える為です。どうしても既定サイズ以下の画像サイズで提出する場合「偶数のドット数の画像」にしてくださいとのこと。
・作成する各ファイルの画像サイズとファイル名
ファイル名 | 画像サイズ | 個数 | |
メイン | main.png | 240×240 | 1 |
タブ表示アイコン | tab.png | 横96x高74 | 1 |
スタンプ画像 | 01.png~40.png png | 横370:縦320 | 40個 あるいは、8個、16 個、 24 個、 32 個 ※1 |
※1:クリエイターズスタンプの審査基準改訂(2016/10/6)があり、これまで40個セットでないと販売できなかったものが、8,16,24,32個各々で販売ができるようになりました。但し、個数の少ないスタンプと個数の多いスタンプ両方有った場合、よほど魅力的なコンテンツでないと「お得感」が出ませんので、ユーザー購買確率が下がる可能性があります。逆に複数の魅力的なコンテンツがある場合には、分散して収益をUpする策もあるでしょう。
【やってみた】
大まかな流れ
・パワポ(Excel)準備
・ネタだし。
・手描きで描いて素材を溜める
・下書きを画像ファイル化し、パソコンに持ってゆく
・画像をパワポに貼り付け
・枠サイズ合わせ
・パワポからJTrimへ
・JTrimで画像枠サイズに合わせて切り取り
・ファイル格納番号付
・Lineに登録
・審査の前に
とういう流れになります。
・パワポ(Excel)準備
Windows標準アプリ「ペイント」で枠用画像を作る。
パワポで作業する前に、スタンプ本体の画像サイズを意識しながら作業できるように、スタンプのサイズの画像枠を作るための作業をします。
Windows標準の「ペイント」を立ち上げます。
この状態から 上部のリボンンメニューにある「サイズ変更」を選びます。
「サイズ変更と傾斜」というダイアログボックスが表示されますので、以下の順番で作業してください。
「ピクセル」を選択し「縦横比を維持する」のチェックを外してください。
その後、スタンプ作成の基となる枠のサイズである横(水平方向)「370」、縦(垂直方向)「320」を入力してください。
「OK」を押して、編集画面に戻ってください。
編集画面に戻っているはずですので、この画像をパワポ(又はExcel)にコピペでもってゆきます。
編集画面に戻った状態でキーボードの[Ctrl]+[A]キーを押して全部の画像を選択してください。
上図のように、画像全体が選択されたようになっていれば、[Ctrl]+[C]キーで画像をカットバッファにコピーしてください。
パワポ(又はExcel)を立ち上げ、新規プレゼン(又は新しいブック)を作成します。
先ほど「ペイント」でカットバッファに入れたスタンプ画像サイズの枠画像を、[Ctrl]+[V]でペーストします。
このような形で、作成する画像のサイズがわかるようにします。
白のままだと分かりづらいので、枠を作ります。
挿入メニュー > 図形メニュー > 四角
を選びます。先ほど張り付けた図形の上に描画してください
右クリックして「最背面」に移動させましょう。
↓
ファイルをセーブしておいて、これで準備はOKです。
・ネタだし
ヒトにもよるとお思いますが、40個ネタを考えると言うのはなかなか難しい事です。
一気にアイディアが出てくれば良いのですが、なかなかそうはゆきません。
私の場合、メモを一旦とって、後で作成するという流れを選びました。
(キャラが発散したり、一貫性がなくなったりする恐れがありますが、思いつかないので仕方がありません。)
アイディアメモを取ります。
・手描きで描いて素材を溜める
上記で作成した一覧の下書きを思いついた時にコツコツ描く。
もちろんいきなり作成してもよいです。※2
※2:クリエイターズスタンプの審査基準改訂(2016/10/6)があり、これまでNGで有った写真を素材とするものがOKとなりました。当然のことですが、他者の知財件肖像権を侵害しないような素材選択をする必要がありますので、これに注意しながら、下書き代わりに写真を使ってみてもよいかもしれません。
・下書を画像ファイル化、パソコンに持ってゆく
出来上がったメモを画像ファイル化してPCに持ってゆきます。
紙のメモに書いたものは、スマホなどのカメラで撮影し、パソコンに持ってゆくとよいでしょう。
・画像をパワポに貼り付け
パソコン上に持ってきた画像をパワーポイントに貼り付けます。
大雑把に書きますと下記の手順
-パワポにネタ画像を張り付けその上に図形を描いてゆく。
-画像をパワポに貼る
-図形をその上に図形で描いてゆく
いよいよパワポ(Excel)にスタンプ画像を作成します。
背景に置いた写真のメモの上に
挿入メニュー > 図形メニュー > 各種図形
がありますので、ここから図形をえらんで下書きの絵の形に書いてゆきます。
こんな感じです。
方向を逆にしたほうがよさそうなので、右クリックで出るグループ化をかけて、反転。
大体こんな感じです。
↓
出来上がった図形をグループ化して、[Ctrl]+[C]でコピーして、準備の時に作ったページに持ってゆきます。
・枠サイズ合わせ
最初の「準備」で作成した枠に収まるように作成します。 この時、枠内に10ドット程の隙間ができるようにしてください。
背景は透明色処理をしますので、作品中で使わない色または白などの背景にしておくとよいでしょう。
私の場合は、図形がそのまま書かれるので意識しない形で白となります。
上記のように範囲選択して、下枠ごと選択してJtrimに持ってゆきます。
[Ctrl]+[C]でコピーしてください。
・パワポからJTrimへ
ちなみにJTORIMでは透明色の部分はこういう網目になります。
先ほど、パワポでカットバッファにコピーした画像を、Jtrimに貼り付けます。
[Ctrl]+[V]でペースト貼り付けしてください。
このようになると思います。
まず、この状態で、画像の透明色設定をします。
メニューの上部分にあるスポイトツールを選択。スポイトのアイコンがへこむ状態になります。
マウスカーソルがスポイトになったところで、透明にしたい部分を選びます。
そうすると、クリックした部分が透明色になっていることを意味するチェッカーになります。
・JTrimで画像枠サイズに合わせて切り取り
Jtrimに貼り付け、透明色設定をした画像をLineの指定サイズである
横370:縦320 のサイズにします。
プルダウンメニュー「イメージ」 > 「切り抜き(T)」を選ぶと
このような画面になります。
このダイアログに以下のように入力しましょう。
入力が終わったら黒線四角枠の真ん中をマウスでつかんで、切り抜きたい位置に合わせます。
慎重にお願いします。1ドットでもずれると画面外側にごみが残ってしまうからです。
正しい位置に合わせられたら「OK」を押します。
画面は不要部分が切り取られています。
もし仮に失敗したことがこの時に判明したのであれば[Ctrl]+[Z]で戻ることができます。
・ファイル格納番号付
ファイル編集が終わったファイルに番号を付けて保存します。
この作業を40回行います。
ファイル名は01.png~40.png(但しスタンプを登録するのが8個ならば01.png~08.pngとなります)
・Lineに登録
銀行口座番号を用意してから作業してくださいね。
https://creator.line.me
にいって「登録はこちら」をクリック。既存のLineアカウントでログインしてください。
必要事項を入力して、登録します。
登録が終わったら、ログインして、左上の緑の「新規登録」ボタンを押します。
そうすると「スタンプ」を登録するのか「着せ替え」を登録するのか聞いてきますので、
今回のお話ではスタンプをつくってますので「スタンプ」を選択します。
スタンプのタイプの入力の下にいきなり「言語 English (LINE STOREでは、設定していない言語は英語が表示されます。)」
とあり、英語名の入力を求められます。
まず英語のタイトル情報を記載して,
追加言語として日本語を追加する形の模様です。
予め翻訳しておきましょう。
カテゴリなどを入力して、画面最下部の「保存」を押しますと、登録できます。
この時、タイトルがすでに売り出されているスタンプと同じものは登録できない模様です。
予め調べておくか、いくつか候補を用意しておきましょう。
登録が成功すると、画面左側の「アイテム管理」をクリックすることにより、先程登録したスタンプの情報が出てきます。
まだスタンプ画像を登録していませんので、クリックして選んでください。
アイテム管理画面に入ると思います。
この画面の「スタンプ画像」タブをクリックします。
この画面で先ほど作成したスタンプを登録してゆきます。
上記塩ましたがが、作成して登録する画像は、
・メイン main.png 240×240 個数1
・タブ表示アイコン tab.png 横96x高74 個数1
・スタンプ画像 01.png~40.png png横370:縦320 の40個 あるいは、8個、16 個、 24 個、 32 個 ※1 いずれかです。
これが揃えば審査に出せます。
・審査の前に
以下の項目が原因でよくリジェクト(申請却下)となる模様です。
・透過PNGになっていない(Jtrimで背景がチェッカーマークになっているか再確認してください)
・各画像外側10dot程度の透明色空欄が必要です。はみださないようにしましょう。
・画像が小さい場合、図柄を大きくしましょう。
【申請後日談1】
・リジェクトだ!なぜだ!
-不快な内容の基準は結構お客様視点?
確かにあまり趣味のよい図柄ではないですし、実際にそのような現場で使われたりすることを想像すれば、ユーザー様が不快にお思う可能性があります。ご指摘をありがたく受け入れ、このスタンプは除去。
-ネタの使いまわしはバレます。
が、ある程度は考慮されている模様です。規約の通りともいえます。(シンプルなネタでスタンプを作ってゆくと物やりやすいですが、スタンプとして使うことを想定して「似ているけど使い道が違うよね」っていうものは通してくれていました。毎度そうなのかは、たった1回のスタンプ申請経験ではわかりませんが、、、、)
段階的に使えるようにと思い使いまわしてみたのですが、使い分けのポイントも不明瞭なものでもありましたのでご指摘の通りです。全員が同じく「すみませんでした」ではなく、一部不貞腐れているものが混ざっているなど、ひねってあればあるいは通ったのかもしれませんが、このあたりは取り下げました。
【申請後日談2】
・このブログを書いて、リリースするまでの間に規約が変わってしまいました!
一応記事には追記しましたが、クリエイタースタンプは40個セットのルールが変わって、8個、16 個、 24 個、 32 個、40個を選ぶことができるようになりました。
【申請後日談3】
リジェクト2回目!漢字の間違指摘(きゃーーーーー!)
お恥ずかしい。速攻修正してアップロード。再度リクエストを実施。そこで気が付いた。
他の文字は大丈夫か?
見直してみましょう。
漢字を使っているのは「秘密」と「電波」と「空」と「拡散」と「母船」と「監視中」と「非情口」(非常でないのは作為)と「準備」見直して審査までに差し替える必要があれば即座に実施しましょう。
ある意味恥ずかしい思いする前に指摘してくれてありがたいというところですね。(Lineの審査をしてくださっている方にはお恥ずかしいし手間をかけてしまってすみませんだし、、、、)
【申請後日談4】
申請通りました!審査いただきましたご担当様ありがとうございました。(みてないか、、、)
新しい書きこみで書き直すつもりですが、
以下2つをリリースしました。ぜひぜひよろしくお願いいたします!
----------------------------タイトル: 棒男(SitckMan)
http://line.me/S/sticker/1337650 スタンプ説明文 シンプルだけど味がある。なかなか可愛い棒人間のスタンプ。(It's simple but interesting! Cute and funny stick man Sticker.) 1セット32個 ----------------------------タイトル :謎の不思議シンプルスタンプ01(Strange Wonder StickMan01)
http://line.me/S/sticker/1337587 スタンプ説明文 謎の世界の不思議のスタンプ!世界の謎からシンプルに表現したスタンプです。オーパーツ、UFO、宇宙人!(The world wonder Sticker imagined funny and 言語 strange.ex. OOPARTS UFO or some.) 1セット8個 ----------------------------